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和室のパーテーション・間仕切りとして活躍した几帳の豆知識
空間を仕切るパーテーションや間仕切り。現代的な道具かと思いきや、日本では平安時代から使用されていた「几帳」などがそれにあたります。平安時代の屋敷は寝殿造りといい、基本的には仕切りのない広い空間の建物でした。
プライベートな部屋は几帳や御簾、屏風などを用いて空間を区切り、宴会や儀式の際は間仕切りを取り払って広い空間を作っていたといわれています。可動式の間仕切りを使用して、時と場合に応じて必要な空間を作りだしていたのです。
ちょっと豆知識①几帳の裏表

几帳にも裏と表があるのをご存じでしょうか。
几帳は、骨組みが見える側を内側(人がいる側)にして使用するのが正しいといえます。そもそも几帳は、建物の中にいる人物や物が外から見えないようにするための目隠しです。
外から見ている人を基準に考えるため、帳の裾が流れている方を外に向ける必要があります。ちなみに、部屋の隅にある荷物を隠したいという場合は、荷物のある方に骨組みを向けて几帳を設置します。
私たちがよく見るカーテンは内側にいる人を基準に考えられているため、室内に向いているのは生地の表です。カーテンと同じような感覚で几帳を使用すると、几帳の裏表が逆になってしまいます。
しかし、料亭や旅館などでは室内にいらっしゃるお客様にお部屋の雰囲気を楽しんでもらいたいもの。歴史的な空間の再現ではなく、パーテーションとして几帳を使用するのでしたら、見た目の良い方を室内に向けても問題ありません。お好みの方に向けてご使用ください。
ちょっと豆知識②几帳の他にもまだある空間を仕切る道具
御簾(みす)
母屋と外を区切る際に使用された竹で編んだ仕切り。
壁代(かべしろ)
几帳のように台に取り付けるのではなく上長押(鴨居の上)に取り付けます。
軟障(ぜじょう)
壁代のさらに高級なものを指します。壁代は外が覗けるようになっていましたが、軟障は完全に視界を遮るための道具です。
屏風(びょうぶ)
室内を区切るために使用されていました。美術品としての役割もあります。
御簾・壁代・軟障は主に建物の中と外を区切る際に使用されており、内部の区切りには几帳や屏風、衝立などが使用されていました。
しかし屏風や衝立は重く、女性が動かすのはそう簡単ではありません。その点、几帳なら帳の付け外しも比較的簡単にでき、小さい几帳なら持ち運びも簡単だったと考えられます。
和室のパーテーションが欲しいけれど、現代的なパーテーションでは雰囲気が合わない…という場合は、ぜひ几帳のご利用をご検討ください。室内を仕切ることでのレイアウトを気軽に変えることができる几帳は、料亭や旅館といった和室のパーテーションにおすすめです。季節に合わせて帳を変えるだけで、趣のある調度品にもなります。
和室にパーテーション・間仕切り(几帳)を活用したい方は株式会社 鈴木木工所へ

株式会社 鈴木木工所では、和室にぴったりの几帳を種類豊富に販売しています。几帳はプロの画家協力のもと、品質の良さとインテリア性にとことんこだわりました。
老舗メーカーの安心感とコストパフォーマンス、納期の早さで多くのお客様に選ばれています。和室に間仕切りやプライベート空間を作りたい場合には、ぜひご用命くださいませ。
日本人にとって和室は、どこか懐かしさを感じさせる空間です。近年では、ライフスタイルが変化したことで、洋室の利用者も増えましたが、和室を好む方も大勢います。和室は、家族が共に過ごす場所として機能してくれます。寒い季節にはコタツが設置され、家族の会話が弾みます。
正月になれば、親戚と一緒に美味しい料理を楽しむこともあるでしょう。日本らしさを強く感じさせる和室を、より使いやすく便利に活用したいのであれば、几帳が役に立ちます。几帳は、パーテーション・間仕切りのようなものです。
平安時代には、貴族が間仕切りとして活用したり、女性の傍に設置して目隠しとして利用したりしました。几帳は、移動することができますので、使い勝手が良い室内障屏具です。和の雰囲気をより高める意味でも几帳は役立ってくれる品ですので、必要だと感じた方はぜひご注文ください。
株式会社 鈴木木工所が取り扱っている几帳に関してご不明な点がありましたら、ご質問くださればお答えします。
木製アンティークについて
株式会社 鈴木木工所について
和室空間を引き立てるパーテーションは株式会社 鈴木木工所へ
会社名 | 株式会社 鈴木木工所 |
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販売責任者 | 鈴木規夫 |
住所 | 〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3丁目44−36 |
資格・免許 | 一級建築士 |
屋号又はサービス名 | 株式会社 鈴木木工所 |
電話番号 | 052-241-5456 |
メールアドレス | asakira@sb.starcat.ne.jp |
ホームページURL | http://www.suzukimokkojo.jp/ |